韓国でアジア地区初のスローフードフェスティバル開催
2013.10.2
編集部
「2013年アジオグスト(2013 AsiO Gusto)」が10月1日、韓国ソウルの東にある南楊州で開幕した。会期は10月6日まで。
アジオグストは、今回がアジアで初となる国際スローフードフェスティバルで、組織委によると、フードフェスティバルとしては地域で最大のイベントという。
フェスティバルは「スローフード 味が変える世界」がテーマで、公式開会式、ワークショップのほか、地元や国際パビリオンで行われるさまざまなスペシャルイベントが予定されている。醗酵食品などをテーマにした国際会議では20カ国から集まる90人の研究家が世界のスローフード運動の最新の傾向について討論し、研究発表する。日本からの発表も予定されている。100以上の生産者マーケット、80の展示ブース、30のワークショップ、料理コンテスト、レストラン、カフェテリアなど多くの展示やイベントも開催されている。会期中の訪問客は30万人と見込まれている。
「スローフード」は、毎日食事で口にする食べ物についてもう一度しっかりと考えていこうという運動で、その起こりはイタリア発祥と言われている。土作りに始まって環境問題や農家などの第一次産業従事者を巡る問題など、食材から見直そうという、欧米で普及した考え方である。さらにはこれら問題について、食事をしながら周りの人と話し、食への理解を深めていくという広がりを持つ運動でもある。