正常体重の人の一部に肥満関連がんリスクを確認

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2021.03.29

国際部

正常体重者における体脂肪組成と乳がん、子宮内膜がん、卵巣がん、大腸がんリスクの関連を検討した論文が3月15日、「British Journal of Cancer」オンラインに掲載された。

今回の研究では、2006-10年の英国バイオバンクコホートに登録された40-70歳の正常体重者14万9928人を対象に、体脂肪組成と乳がん(閉経後)、子宮内膜がん、卵巣がん、大腸/直腸がん発症リスクの関連を検証した。

その結果、体脂肪に関するさまざまな測定値は浸潤閉経後乳がんリスクと正の関連を示し、最高五分位群の最低五分位に対するハザード比の範囲は腹囲1.32からBMI 1.56であることが分かった。体幹および腹囲の脂肪量指数は子宮内膜がんリスクと正の関連を示した。男性での体幹の脂肪量と除脂肪指数の比率、体幹の脂肪量と脚の脂肪量の比率は大腸がんリスクと正の関連を示した。一方、体脂肪測定値のいずれも女性の卵巣がんや大腸がんリスクとは関連しなかった。

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