肥満患者の減量にウェアラブルデバイスが効果

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2021.03.30

国際部

慢性疾患を伴う肥満患者の減量対策への健康ウェアラブルデバイスの効果を調査した論文が3月17日、「The British Journal of Sports Medicine」オンラインに掲載された。

今回の研究では、PubMed、MEDLINEなどのデータベースから2007年から2020年の間に英語で公開された該当論文を検索し31件を特定。ウェアラブルベースの身体活動促進介入戦略の効果を系統的レビューおよびネットワークメタ解析で検討した。

ベイジアンネットワークメタ解析では、6種の介入戦略(対照)の効果を直接的および間接的に比較した。6種の対照戦略は(1)対照群(例:通常ケア、待機リスト)、(2)比較群(例:従来の非健康目的のウェアラブルによる介入)、(3)市販の健康目的ウェアラブル単独の介入(例:Fitbit、Polar M400)、(4)研究段階の健康目的ウェアラブル単独の介入(例:加速度計、歩数計)、(5)市販の健康目的ウェアラブルとその他の介入との複合(例:Fitbit+栄養カウンセリング)、(6)研究段階の健康目的ウェアラブルとその他の介入との複合とした。

その結果、加速度計/歩数計単独および市販の健康目的ウェアラブル単独による介入戦略は、3種の他の介入および対照に比べ最も効果が高かった。BMIの改善は、加速計/歩数計とその他の介入との複合および市販の健康目的ウェアラブル単独による介入戦略はその他の4種に比べ効果が最も高かった。健康目的ウェアラブルデバイスは、慢性併存疾患を伴う肥満患者の減量およびBMI改善に効果的な介入ツールであり戦略であると結論された。

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