アメリカの市場調査会社Fact.MRは、5日、オーガニックヘアケア製品の世界市場は2021年から2031年までに7％の堅調な年平均成長率（CAGR）で拡大するという予測を発表した。消費者の健康志向が加速し合成製品よりも透明で健康的なパーソナルケア製品にますます重点が置かれる見通し。

同社は有料レポート「Organic Hair Care Market, Forecast, Trend, Analysis & Competition Tracking – Global Market Insights 2021 to 2031」の中で、今後10年間のオーガニックヘアケア市場のトレンドを紹介し、市場を予測、分析している。パラベン、硫酸塩、トリクロサンなどのヘアケアの合成成分によって引き起こされる有害事象を懸念する意見の高まりは、消費者にオーガニックヘアケア製品から得られる利点を優先するよう促し、市場の需要に拍車をかけている。同レポートからの洞察は次の通り。

世界のオーガニックヘアケア製品の2021年〜2031年の市場予測
▪オーガニックヘアケアシャンプーの販売見通しは、総市場シェアの3分の1を占め、2021年から2031年の間に約7％のCAGRで成長すると予想されている。

▪メーカーはオンライン小売へシフトすると予測され、それが最も好ましい販売チャネルになる可能性が大きい。

▪米国は、既に消費者中心の製品開発がメインストリームにあり、6.7％のCAGRを記録している。オーガニックヘアケア市場の需要は、予測期間中に徐々に増加する見通し。

▪中国は、消費者のライフスタイルと購入パターンの変化により、オーガニックヘアケア市場が急速に拡大すると予測されている。予測期間には市場は21億米ドルに達する見通し。