肌のザラつきはセラミドが影響 植物エキスで増加効果を実験

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2021.08.6

編集部

花王株式会社(東京都中央区/代表取締役社長執行役員:長谷部佳宏)は7月8日、皮膚の表皮層の表面を形成する角質層の主成分・セラミドの量が肌のザラつきに関係するという研究結果を発表した。

同社は、過去の知見をもとにザラついた肌を調べると、角層水分量とセラミド総量及びセラミドNPという特定セラミドの減少が起きていることを発見した。

そこで、角層中のセラミド量を増やす成分を探索するため、ヒト表皮細胞の培養液に約1,600種の植物エキスをそれぞれ添加して評価を行った。

その結果、トウセンダンの果実エキスにセラミドを増やす効果が高いことを発見した。

その効果を実際に確認するために、同社はトウセンダンの果実エキスあり・なしそれぞれのモデル化粧水を用意し、乾燥によるあれ肌が気になる日本人女性30名を対象に8週間の連用評価を行なった。

その実験結果、トウセンダンの果実エキスありのモデル化粧水を使用したグループでは、8週後肌のセラミド量及びセラミドNP量が有意に増加。肌表面がなめらかになり、さらに使用を中止した翌週も、なめらかな肌状態が維持されたことが判明した。

なお、これらの研究結果は、6月に開催された第46回日本香粧品学会で発表された。

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