ブラジルでハイブリッド化粧品が注視
2021.09.15
国際部
パンデミックは世界の化粧品市場でカラー化粧品の需要を低下させており、ラテンアメリカにおいてもこの傾向は否定できない状態が続いている。ブラジルの最近の傾向として、グローバル市場調査会社ミンテルは、公式ブログ(9月1日)でブラジル人の消費者の半数は、パンデミックの最中、肌の状態を改善するために、化粧を減らしスキンケアへの投資を増やしているという調査結果を発表した。これらの消費者は、ポストパンデミックにおいてもこの習慣を維持すると予測した。スキンケアの効能を含むハイブリッド\機能性化粧品への関心が高まっているという。
ブラジルの化粧品会社BOTICÁRIOが、開発したレチノール配合の新しいメイクアップライン Make B. Retinol H+がブラジルで話題になっている。新ラインにとして、ファンデーションのベース、リキッドファンデーション、コンシーラー、アイライナー、口紅などで豊富なカラー化粧品を取り揃えている。ソーシャルメディアで特集を組んでこのハイブリッド製品を紹介するインフルエンサーが増えている。同社は、クラマス湖の青藻から抽出された植物ベースのレチノールとベクター化されたヒアルロン酸を組み合わせて製品を開発した。例えば、レチノール配合ファンデーションはスキンケアの効能として、しわや小じわを減らし、肌のきめとハリを改善するほか、抗酸化シールドとして機能し、紫外線やブルーライトから肌を保護する働きがある。
ミンテルの研究によると、ブラジル人の5人に1人は、ブルーライトは紫外線と同じくらい皮膚に有害である可能性があると考えている。さらに、コロナ渦、ブラジル人の3分の1は、自宅でのビデオ会議に備えて化粧をすると回答している結果も出ている。レチノール配合のカラー化粧品はブラジルで画期的な発売であり、今後、より多くの化粧品ブランドがハイブリッド製品の開発へ向かうだろうと予測されている。