米国で肥満薬専門のMR、倍増しの400人規模に

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2013.10.21

編集部

「肥満大国」と言われて久しい米国で、エーザイ・インク社は肥満治療薬「ベルヴィーグ」のコントラクトMR(MedicalRepresentatives:医薬情報担当者)を200人増員して400人体制にすると16日、発表した。

映画やドラマでおなじみのMRは、日本では医師への過剰接待を描かれることが多いが、米国では接待は違法行為。むしろMRは民間保険会社や薬剤給付管理企業をターゲットに営業活動を行うことが多いという。公的保険制度のない米国では、フォーミュラリー薬と称する保険対象の薬剤は各保険会社の裁量で決定されている。原則として自分の加入している保険会社の認定した薬剤以外を使用すれば高額の自己負担金が発生する。そのため、自社の薬剤をフォーミュラリストに載せてもらうための営業活動が活発に行われる。

エーザイ・インクは日本の製薬企業エーザイの米子会社で、肥満治療薬ベルヴィーグは6月に発売されたところ。今回のMR増員で、情報を受け取ることができる医師の数は2万人から6万人以上に増えるという。米国では、肥満は治療すべき疾患として広く認識されているということがうかがわれる。

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