子供に甘い飲食物摂取を制限する親は半数未満—国際歯科連盟調査

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2020.03.19

国際部

子供に甘い飲食物を摂取するのを制限している保護者は半数に満たないようだ。 FDI国際歯科連盟は、3月20日の世界口腔保健デー(World Oral Health Day)を記念して、市場調査会社YouGovに委託して「18歳未満の子供の口腔衛生維持のための対策」について調査した結果をこのほど、発表した。

YouGovは、イギリス、アメリカ、フランス、スウェーデン、モロッコ、アルゼンチン、中国など先進国、途上国計10カ国を対象に18歳以下の子供を持つ親4056人を対象に調査した。調査は、2018年1月30日から2月8日までオンラインで実施された。

今回の調査によると、子供の食生活で(キャンディー、ソーダ、ジュースなど)甘い食べ物や飲み物を制限するか(したか)という質問に対して、「制限する(した)」と答えた親は世界的調査で38%だった。イギリスの親が一番制限しているようで52%が「制限する」と回答した。一方、アメリカの親は回答者の32%で、下から2番目だった。その他の国で制限する比率は、スウェーデン(44%)、オーストラリア(41%)、中国(41%)、モロッコ(40%)、フランス(37%)、フィリピン(36%)、エジプト(32%)、アルゼンチン(30%)だった。

歯科検診についての調査で、少なくとも1年に1回は子供に歯科検診を受けさせたかという質問に対し、63%のイギリスの親は「はい」と答えた。 その他9カ国は、アルゼンチン(47%)、フランス(42%)、アメリカ(41%)スウェーデン(41%)、オーストラリア(37%)、フィリピン(31%)、中国(18%)、モロッコ(12%)、エジプト(11%)という調査結果だった。

FDI会長のゲルハルト・シーバーガー博士は「口腔疾患は、ほぼ予防可能な疾患負担の大きな部分を占めており、今回の調査結果は、われわれが幼少期に口腔衛生問題回避策を十分講じていないことを示している」などと述べている。

参考リンク
FDI

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