2021年1~8月の負債1,000万円未満の企業倒産件数が減少 理美容・エステなどの倒産は約半分
2021.09.14
編集部
東京商工リサーチ(東京都千代田区/代表取締役社長:河原光雄)は9月8日、2021年1-8月の負債1,000万円未満の企業倒産件数を発表した。
同調査によると、倒産件数は累計315件(前年同期比27.0%減)で、同期間では2年ぶりに300件台にとどまった。
このうち「新型コロナウイルス」関連倒産は65件(前年2-8月累計20件)で、前年同期の3.2倍に拡大し、5社に1社(構成比20.6%)が新型コロナ関連倒産となった。
産業別では、最多はサービス業他の149件(前年同期比28.0%減)で、構成比は47.3%とほぼ半数を占めた。このうち、美・理容業やエステティック業、芸能プロダクションなどの「生活関連サービス業,娯楽業」が34件(同17.2%増)だった。
同社は今回の調査結果について「コロナ禍の長期化で、多くの企業は業績回復の遅れから経営体力も疲弊している。さらに、小・零細企業では債務の過剰感が強まっており、コロナ禍の国や自治体、金融機関、商工会議所などによる実態に合わせた支援が重要になっている」と述べている。