花王とコーセー、化粧品事業のサステナビリティ領域で包括的に協働
2021.10.21
編集部
花王株式会社(東京都中央区/代表取締役社長執行役員:長谷部佳宏)と株式会社コーセー(東京都中央区/代表取締役社長:小林一俊)は10月14日、持続可能な社会の実現をめざすため、化粧品事業のサステナビリティ領域において、包括的に協働していくことに合意たと発表した。
今後両社は、人や社会、地球環境のさまざまな分野で、それぞれの強みを持ち寄り協働することで、化粧品事業における持続可能な社会の実現に寄与するソリューションを見出していく。
両社が今回の協働を始めたのは、環境問題などを解決し、世界的にグローバルで持続可能な社会への転換が求められていることがある。
そこで両社は、人や社会、地球環境の課題解決に向けタッグを組み、以下のようなテーマを想定し検討しいくこととした。
■環境保護・循環型社会の実現に貢献する取り組み
・包装容器へのさまざまな環境配慮素材の導入
・資源循環/アップサイクル施策の共同推進
・環境負荷の少ない原料調達
■社会課題の解決に貢献する取り組み
・スキンケアやUVケア等の啓発活動の共同展開/連携
・美容分野で多様な美を尊重した啓発活動の共同推進/連携
また、今後は、協働の範囲をより多方面に拡大し、競合の垣根を越えて、包括的な協働を推進していくとしている。
なお、すでに両社は、ESG(環境・社会・ガバナンス)に向けた取り組みとして様々な構想の策定や活動を行っている。
花王は、2021年1月よりスタートした中期経営計画「K25」において、「Sustainability as the only path」(豊かな持続的社会への道を歩む)をビジョンに掲げ、豊かな持続的社会への貢献と事業成長を両立させ、これからの社会に欠かすことのできない会社になることをめざしている。
また、コーセーグループは、2020年4月には中長期ビジョン「VISION2026」に「バリューチェーン全体にわたるサステナビリティ戦略の推進」を掲げ、「コーセー サステナビリティ プラン」を発表、「人へ」と「地球へ」という2つの側面から様々な社会課題の解決に取り組んでいる。