資生堂みらい開発研究所、国際化粧品技術者会連盟中間大会で「最優秀賞」を受賞
2021.11.8
編集部
株式会社資生堂(東京都中央区/代表取締役社長兼CEO:魚谷雅彦)は11月2日、「国際化粧品技術者会連盟カンクン中間大会2021」(IFSCC Conference 2021)で、資生堂 みらい開発研究所の堤も絵(つつみ もえ)研究員が発表した、「触感をつかさどるメルケル細胞が紐解く美しい肌」が、口頭発表部門の「最優秀賞」を受賞したと発表した。
この受賞テーマは、「触覚を担う細胞であるメルケル細胞に香り受容体が発現し、サンダルウッド様の香りを持つ合成香料により香り受容体が活性化することを、モナステリウム研究所との共同研究によって発見し、ヒト皮膚培養系やヒト皮膚のライブセルイメージング法により証明」したというものだ。
さらに、同研究は、メルケル細胞と接続して触覚を脳に伝える末梢神経がハリやたるみに関連する真皮の構造維持にも関与していることを発見した。これにより、実際に肌に触れることなく、香りによって、メルケル細胞を活性化し、肌状態を改善できる可能性が示されたという。
なお、IFSCC(The International Federation of Societies of Cosmetic Chemists)とは、1959年、8カ国の化粧品技術者会の参加により結成された、世界中の化粧品技術者による、より高機能で安全な化粧品技術の開発へ向けて取り組む組織のことだ。
「IFSCC Conference」は隔年開催で、今回は全285件の研究報告(口頭発表35件、ポスター発表250件)があった。