ニキビと短期PM2.5曝露、25歳以上の男女で影響大
2022.05.2
国際部
尋常性ざ瘡(ニキビ)と短期のPM2.5曝露および外来通院との関連を検討した結果が4月20日、「Environmental science and pollution research international」オンラインに掲載された。
中国の重慶にある3つの大きな病院からの2013年12月から2019年12月までの通院データ12万842件を対象に、短期間のPM2.5曝露とニキビによる外来通院との相関関係を調査。層化分析も実施し、PM2.5の影響における性別(男性および女性)と年齢(25歳未満と25歳以上)の違いも検討した。
その結果、PM2.5の濃度とニキビ外来通院との間に正の相関関係があることが示された。PM2.5濃度の10μg/m3の増加は、0~7日遅れて、ニキビ外来通院の1.71%増加と関連していた。層別分析で、PM2.5の影響は25歳以上の人の方が25歳未満の人よりも大きいことが示されたが、性別による違いは見られなかった。結論として、PM2.5の短期暴露は、特に25歳以上の人々にとってニキビ外来通院のリスクと正の相関があることが示された。