減量中のアスリートで傷害発生率高い
2022.05.6
国際部
テコンドー選手のスポーツ傷害に対する急激な体重減少の影響を調査した結果が4月25日、「The Physician and sportsmedicine」オンラインに掲載された。
韓国テコンドー選手の男性102人、女性95人を対象に、通常のトレーニング期間と減量期間の傷害パターンを比較。性別、体重別階級、怪我の場所等で分類し、χ2検定を使用して各グループの傷害発生率を算出した。
その結果、通常のトレーニング中に合計703件の負傷が記録され、減量期間中に149件の負傷が記録された。テコンドー選手では、通常のトレーニング期間よりも減量期間中の傷害発生率が高かった(1000時間当たりの傷害数3.66 対 6.88)。怪我を受けた体の部分は、通常のトレーニング期間と減量期間で大きく異なった。下肢または頭頸部の損傷は通常のトレーニング期間中に比較的高く、体幹および上肢の損傷は減量期間中に比較的高かった。筋肉、靭帯、および骨の損傷は、通常のトレーニング期間と減量期間で同等だった。レベルIの怪我は通常のトレーニング期間中、レベルIIおよびIIIの怪我は減量期間中の発生が多かった。