子供の睡眠の質と時間と肥満の関連を検討
2022.06.10
国際部
中国の子供を対象に睡眠時間や睡眠の質と体重の関連を検討した結果が6月7日、「BMC Public Health」オンラインに掲載された。
睡眠は肥満の要因であると考えられている。そこで今回、2019年に上海で8~16歳の男児1029人、女児990人を対象に横断研究を実施。自由形式の質問を使用して睡眠時間に関するデータを取得した。対象者の睡眠時間は米国National Sleep Foundationの推奨睡眠時間に基いて、非常に短い、短い、推奨時間、長いの4グループに分けられた。
その結果、短い睡眠時間(6-13歳で7-8時間、14-16歳で6-7時間)は推奨の睡眠時間(6-13歳で9-11時間、14-16歳で8-10時間)と比べて、過体重/肥満のオッズを有意に増加させた。 この2つの変数間の関係は、睡眠の質とは無関係で、睡眠の質と過体重/肥満の間に有意な関係は見られなかった。睡眠の質と短い睡眠時間は女児の過体重/肥満のリスクを高めたが、男児では有意な関連は見られなかった。