韓国の化粧品業界では環境と倫理への関心が高まっているようだ。倫理的で持続可能な問題に対する消費者の意識の高まりを背景に、韓国では環境に優しい美容製品の開発が活発で、容器のリサイクルへの取り組みも強化されている傾向にある。グローバル市場調査会社ミンテルの公式ブログ（7月5日）では、「エコエシックス」（エコロジーとエシックス）は、2022年に注目すべき次のKビューティーのメガトレンドになると予測。

同社の新製品追跡データMintel New Products Database（GNPD）によると、過去3年間で、環境に優しいパッケージングなどの倫理的取り組みを採用した製品販売はほぼ2倍増加して、全体に占める割合は24％にまで増加した。経済の不確実性にもかかわらず、韓国のスキンケアカテゴリーは成長を続けており、 フェイシャルスキンケア市場だけでも今年は前年比1.6％増の5.47兆ウォン（約43億米ドル）に達すると予測されている。

同社が韓国市場で注目するのは、リサイクルとビーガンスキンケアの今後の成長。Tirtirのような韓国のブランドはリサイクルに焦点を合わせてきており、 2021年に開始されたTir：cycleキャンペーンでは、空のTirtir製品ボトル（ガラスまたはプラスチック製）を実店舗に持ち込み、割引やクーポンなどのインセンティブを提供している。メリキシルも、世界的なリサイクル会社であるテラサイクルと同様のキャンペーンを開始しており、2022年は環境保全のためのリサイクル活動がさらに活発化すると予測される。

ビーガンスキンケアは、韓国で急速に人気を集めている。ミンテルの調査では、ビーガンフォーミュラは持続可能性と強く関連しており、美容ブランドは、ビーガン仕様を倫理的で環境に優しい側面と組み合わせてキャンペーンすることが可能だと主張している。