スイスのフィルメニッヒ2022年度の売上高は前年比11%増の47億2300 万スイス フラン
2022.08.8
国際部
スイスの香料メーカーのフィルメニッヒは、5日、2022年通期(7月1日〜6月30日)の業績を発表した。売上高は前年比11.1% 増の47億2300 万 スイスフランに達した。調整済みEBITDAは、二桁増の9億500万スイスフランで、前年比10.9%増加した。すべての地域で売上が大幅に増加し、ヨーロッパ (+18.9%)、インド (+13.1%)、中国 (+9.4%)、北米 (+5.1%)と堅調な業績を記録した。
事業部別にみると、香料および原料部門の売上高は、ファイン フレグランスにおける業界をリードする成長と市場シェアの拡大 (+32.5%)、および原料における顧客の強い需要に牽引されて、11.3% 増加した。コンシューマー フレグランスは、業界全体の軟調を背景に、一桁台前半の成長を遂げた。テイスト&ビヨンドの売上高はイノベーション ポートフォリオと、主要顧客との戦略的パートナーシップへの商業的注力により、10.7% 増加した。シュガー リダクション、ナチュラル & 再生可能原料、プラントベース フード、クリーン & レスポンシブル フレグランスの差別化された製品は、引き続き成長している。
同社は、今年5月にオランダの特殊化学企業DSM社と事業統合契約を締結し、新会社DSM-Firmenichを設立させた。フィルメニッチの取締役会会長であるパトリック・フィルメニッチ氏は、「DSM との合併で歴史の新しい章に移行しようとしている。当社が強い立場からこの新しい段階に入っていることを嬉しく思う」などと述べている。