メドハギ抽出物含有のマウスウォッシュで虫歯リスクが低下するかを検討した研究結果が12月1日、「Scientific Reports」オンラインに掲載された。

今回の研究では、マメ科多年草のメドハギ（Lespedeza cuneata）抽出物を含むマウスウォッシュが口腔環境を改善し、虫歯予防に効果があるかを評価。口腔環境が類似した95人のボランティア参加者を、メドハギ抽出物を含むマウスウォッシュグループと生理食塩水のグループに無作為化して5日間の試験を実施した。各グループの参加者は5日間毎日1回就寝前にうがいを行い、うがい前、うがい直後、うがい5日後の3つの時点で、虫歯菌の活動性や微生物学的分析を行った。

その結果、マウスウォッシュグループで、治療から5日後までの虫歯菌の活動性が有意に低下していることが確認された。また、上顎と下顎の虫歯の原因菌も大幅に減少した。これらの結果は、メドハギ抽出物が虫歯予防効果のある天然物質であることを裏付けるものであると研究者らは述べている。