サトウキビ由来リグニンの化粧品素材としての有用性

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2023.02.15

国際部

サトウキビの搾りかす由来のリグニンの化粧品素材としての効果を検討した結果が2月9日、「International Journal of Biological Macromolecules」オンラインに掲載された。植物細胞壁を構成する主要成分の高分子化合物リグニンは、紫外線を吸収する顕著な能力と独特の抗酸化活性により、化粧品への応用の有望な候補と考えられている。今回の研究は、サトウキビの搾りかす由来のリグニンの天然の抗UV作用、抗酸化作用、および色素としての性能を評価することを目的とした。

サトウキビの搾りかすから抽出したリグニンをBBクリームに添加し、in vitroおよびin vivoでの紫外線防御効果(SPF)と in vitroでのUVA防御効果(UVA-PF)、および安全性を評価した。弱アルカリ性抽出法で高純度のサトウキビの搾りかす由来の高濃度リグニン(92%以上)を生成した。細胞毒性、変異原性、皮膚感作性、およびin vivo急性皮膚刺激の結果から、サトウキビの搾りかす由来のリグニンが局所適用に対して安全であることを示した。酸化防止剤力価評価した結果、ABTSおよびDPPHラジカルの両方を除去する能力を示した。これらのラジカルは、化粧品に配合された後も保持されていた。さらに、テストされたリグニン ベースのBBクリームで広域スペクトルのUV保護を明らかにした。これらの結果は、サトウキビの搾りかす由来のリグニンが化粧品に使用するための多機能で安全な成分であることを示唆している。

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