円形脱毛症へのバリシチニブは効果的で安全

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2023.02.16

国際部

2つの無作為化臨床試験からの重度円形脱毛症の成人におけるバリシチニブの統合安全性分析の結果が2月10日、「British Journal of Dermatology」オンラインに掲載された。

バリシチニブを投与された重度円形脱毛症患者1303人を対象に、中央値532日の追跡を実施。今回の分析には、第2/3相試験(BRAVE-AA1)と第3相試験(BRAVE-AA2)の2つの試験からプールされた患者レベルの安全性データを使用した。データは3つのデータセットとした:1.36週までのプラセボ対照データセット(バリシチニブ2mgおよび4mgとプラセボ)。2.拡張データセット(ベースラインから2 mgまたは4mgのバリシチニブによる継続治療を受けている患者。3.すべてのバリシチニブ データセット (試験中の任意の時点で任意の用量のバリシチニブを投与されているすべての患者)。

その結果、プラセボ対照期間中に最も頻繁に報告された有害事象は、上気道感染症、鼻咽頭炎、頭痛、にきび、血中クレアチンホスホキナーゼ (CPK) の上昇だった。また、ニキビの頻度はプラセボグループよりもバリシチニブグループで高く、CPKの上昇はプラセボおよびバリシチニブ2mgのグループよりもバリシチニブ4mgグループで高かった。日和見感染が1件、帯状疱疹が34件、主要有害心血管イベントの心筋梗塞が1件、肺塞栓症が1件、非黒色腫皮膚がん以外の悪性腫瘍が3件、消化管穿孔が1件発生した。死亡の報告はなかった。

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