血漿カフェイン濃度が高いと肥満や糖尿病リスクが少ない

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2023.03.22

国際部

血漿カフェイン濃度と肥満、2型糖尿病、心血管疾患との因果関係を評価したメンデルランダム試験の結果が3月14日、「BMJ Medicine」オンラインに掲載された。

ゲノムワイド関連解析を実施したコホートの欧州系の祖先をもつ個人を解析対象とした。血漿カフェイン濃度は、2つの一塩基多型(CYP1A2遺伝子近傍のrs2472297およびAHR遺伝子近傍のrs4410790)により遺伝的に予測した。

その結果、遺伝的に予測した血漿カフェイン濃度の高さは、BMIの低さおよび全身脂肪量の低さと関連したが、除脂肪量とは関連がなかった。2つのゲノムワイド関連研究コンソーシアム(FinnGen、DIAMANTE)の解析で、血漿カフェイン濃度の高さは2型糖尿病リスクの低さと関連した(複合オッズ比は0.81)。2型糖尿病に対するカフェインの効果の約半分(43%)はBMIの低下を媒介としていたことが推定された。血漿カフェイン濃度と心血管疾患リスクに強い関連は認められなかった。今回の結論から、血漿カフェイン濃度が高いほど、脂肪が少なく2型糖尿病のリスクが低い可能性が示唆された。

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