ブラジルのコラーゲン市場を調査
2023.06.19
国際部
コラーゲン市場とコラーゲン摂取に関するブラジル消費者の知識と動向の調査結果が5月18日、「Food Research International」オンラインに掲載された。
コラーゲンは栄養補助食品と考えられており、ブラジルにおいても、平均寿命の延長、一人当たり所得の増加、ヘルスケアに対する消費者の意識の高まりにより、その消費が拡大している。コラーゲンベースサプリメントは、幅広い対象者 (性別、年齢層、社会経済レベル) を抱える成長市場である。今回の研究は、オンラインアンケートを使用してコラーゲン製品に関する消費者の認識、知識および購買動向を評価し、それらを社会経済データと関連付けることを目的とした。また、入手可能な製品を評価するために、市場調査 (実店舗およびオンライン) も実施した。 合計275人の参加者が調査に回答し、うち73.3%がブラジル南東部地域からの参加者で、ほとんどが女性 (84.0%) だった。
調査の結果、コラーゲン摂取期間として3か月が最も多く (31.6%)、摂取期間は健康上の利点の認識と関連していた。さらに、コラーゲン摂取に関する参加者の知識と認識は、皮膚科学的および整形外科的な変化と関連していることが分かった。コラーゲンの商業的提供は長年にわたって多様化しており、現在では粉末コラーゲンが最も消費されており (52.7%)、カプセル、錠剤、またはグミと比較して安価であることも好まれる理由としてあげられた。今回の研究結果は、この種のサプリメントの消費者のほとんどがその利点を皮膚、髪、爪などの美容ケアと関連付けていることを示しているが、科学文献では、例えば骨関節疾患の治療におけるその効果が示されている。正しい用量の処方、摂取期間、製品の提供方法の選択は、結果に大きな影響を与えるため、慎重に分析する必要があると考えられた。