ニキビへの溶解マイクロニードルパッチは安全で有効

最新商品

2023.06.26

国際部

炎症性ざ瘡(ニキビ)の治療におけるトリアムシノロンアセトニド含有の溶解マイクロニードルパッチ(detachable microneedles)の有効性と安全性を検討した結果が6月5日、「Clinical, Cosmetic and Investigational Dermatology」オンラインに掲載された。

Detachable microneedles(DMN)は肌に貼付したパッチ部分から針部分が外れて急速に溶解するマイクロニードルで、ニキビ治療での使用はまだ研究が進められていない。今回の研究では、顔面ニキビのある35人を対象に、DMNおよびトリアムシノロンアセトニド(TA)含有DMNの治療効果と安全性を、28日間の無作為化二重盲検比較試験により評価した。 各被験者から4つの炎症性病変を選択し、262.02±15.62μgTA を含む 700μm DMN (700DMNTA)、160.00±34.92μgTA を含む 1000μm DMN (1000DMNTA)、TAを含まない 700μm DMN (70DMNTA) の各単回塗布の3グループに無作為化してコントロールグループと比較した。有効性は、物理的等級、直径、体積、紅斑指数、およびメラニン指数の測定で評価した。安全性は、患者および医師からの副作用報告から評価した。

その結果、3つの治療グループすべてで、コントロールグループに比べ、迅速な炎症性ニキビ病変の消散を達成し、消散までの時間の中央値は 1000DMNTA、700DMNTA、700DMN、およびコントロールでそれぞれ 4.6日、5.25日、6.7日、および 8.1日だった。コントロールグループと比較した場合、ニキビ病変の直径および病変後の紅斑は、3つの治療グループで有意に減少した。1000DMNTAは他の治療法よりもニキビのサイズと紅斑を減少させた。DMNTAは、TAを使用しないDMNよりもニキビのサイズと紅斑を減少させる傾向は見られるものの、統計的に有意な差は見られなかった。被験者全員が、痛みが少なく自己投与できるため、従来のステロイド注射よりもDMNを好んだ。有害事象は観察されなかった。

#

↑