思春期のニキビ患者の家族のQOLを調査

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2023.06.27

国際部

思春期のニキビの見落とされがちな負担としての家族の心理社会的幸福を調査した結果が6月12日、「Anales de Pediatría (English Edition)」オンラインに掲載された。

尋常性ざ瘡(ニキビ)はケアの負担の増加と大きく関連しており、罹患した個人の生活の質 (QoL) と自尊心に重要な影響を与えることはよく知られている。今回の研究では、ニキビのある若者およびその家族のQoLと、ニキビの重症度、治療反応、ニキビの期間、病変の局在性との関連性を評価することを目的とした。ニキビ患者の若者100人および健康な対照者100人とそのそれぞれの両親を対象に、社会人口学的特徴、ニキビの症状と期間、治療歴、治療反応、親の性別に関するデータを収集した。評価には、ニキビ重症度スケール(Global Acne Severity scale)、小児皮膚科ライフクオリティ指数 (CDLQI)、および家庭皮膚科ライフクオリティ指数 (FDLQI) を使用した。

その結果、ニキビ患者グループでは、患者の平均 CDLQI スコアは 7.89、親の平均 FDLQI スコアは 6.01だった。対照グループでは、平均CDLQIスコアは3.92、家族の平均FDLQIスコアは2.12だった。CDLQIスコアとFDLQIスコアでは、ニキビ患者グループと対照グループに有意差が見られた。ニキビの期間と治療に対する反応に基づく CDLQIスコアにも統計的に有意な差があった。ニキビのある患者とその親では、健康な対照者と比較してQoLの低下が見られた。ニキビは患者家族のQoL障害と関連していた。患者自身のQoL に加えて家族の QoLを評価することで、尋常性ざ瘡の管理を改善できる可能性があると研究者らは述べている。

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