ビタミン・サプリメントはお金の無駄使い
2013.12.21
編集部
ビタミン・サプリメントの効果に疑問を呈する記事が次々と発表されている。
まずは、英国の新聞The Timesに17日、「ビタミン剤はお金の無駄であると、専門家が警告」という記事が掲載されたもの。
専門家のグループは、50万人を対象とした世界で最も包括的な研究を分析した後に「ビタミン剤のほとんどは、健康上の利益とお金という点で無駄である」と結論した。英国人の3人に1人が常用しているビタミン&ミネラルのサプリメントを調査した、ジョンズホプキンス大学医学部およびウォーリック大学の研究者らは、「大人の栄養補給をするというサプリメントは、明確な効果がないばかりでなく、有害でさえあるかもしれない」と述べている。
さらに同じ17日、1927年創刊の国際的医学誌「Annals of Internal Medicine」に、マルチビタミン&ミネラルの摂取に関する論文2本が発表された。
1本は心筋梗塞を発症した患者に、高用量のマルチビタミン&ミネラルを投与した場合も、心筋梗塞の再発や脳卒中などの心血管イベントの発生を抑える効果は見られなかったというもの。
もう1本は65歳以上の男性医師に12年間、毎日マルチビタミンを服用してもらった結果、服用しなかった医師と比べて、認知機能の低下がなかったという証拠が得られなかったというものだった。