EUがナノシルバー(銀ナノ粒子)の安全性に関する意見を公募中

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2014.01.7

編集部

欧州委員会(EU)は、安全性および、健康や環境に対するナノシルバーの影響についての予備的見解を募集している。

欧州では欧州議会(EP)の環境公衆衛生食品安全委員会(ENVI)が、2010年にRoHS指令(特定有害物質使用制限)改正の際に、ナノシルバーとカーボンナノチューブを特定有害物質のリストに追加するという案が提出されたが、最終的にこの案は含まれなかった。ただし、制限物質リストの見直しに関する一文で、「科学的証拠が得られ次第」として再検討の可能性があることが示唆されていた。

またこの意見募集の背景には、ナノシルバーの急速な普及と、食品や皮膚などを通した直截な摂取による健康への影響のみならず、土壌や水などの環境に流出したのちの長期的影響についての問題がある。特に、ナノシルバーに曝露した細菌への影響に対する研究は十分ではなく、ナノシルバーに対して耐性を持つ細菌の発生などの懸念があるとも言われている。
意見の募集期限は、2014年2月2日。

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