アメリカで化粧品の試供品提供のビジネスモデルが多様化

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2014.03.6

国際部

Trymbl社(本社:カリフォルニア州サンフランシスコ)はアメリカでビューティ製品の試供品を提供する新しいオンラインビジネスを開始したと4日、発表した。「try before you buy」(購入する前にお試しを)というコンセプトで同社のプログラム利用者にサンプル、若しくはフルサイズの製品を郵送するサービスになる。

利用者には15日間のお試し期間を無料で提供する。一般小売り規格のフルサイズの製品の場合、15日間中に製品が気に入らなければ返却し、気に入ればそのまま利用して代金を支払うシステム。新会社設立にあたり、同社はCoola、Chella、 Belliスキンケアなどのブランドを含む30ブランドからサンプルやフルサイズの製品提供の契約を結んだ。今後は契約社数を増やし、より多くの利用者へプレミアム製品を提供したいとしている。

試供品提供のビジネスモデルとして、ニューヨーク市を拠点に2010年よりサプリクション・サービスを展開しているBirchboxが先行している。利用者に契約時に記した個人のプロファイルに合う製品のサンプル“box”(箱)を毎月郵送するサービスで、受け取ったサンプルの中から気に入った製品があれば、利用者はオンラインショップで製品を購入する仕組み。毎月の契約料金は女性用“box”が10ドルで男性用“box”が20ドルという価格を設定している。

一方、TrymblはBirchboxや他のサブスクリプション・サービスとは異なり、定期料金やその他の手数料をなくし、利用者が試してみたい時に製品のサンプル希望を申し込むシステムで差別化を図る戦略とみられる。同社共同創設者のMona Bajwa氏は、「ビューティ製品を購入する前に試供を希望する顧客が多いので、買い物客にいかなる費用やコミットメントなしに自宅でサンプル体験をしてもらいたい」と抱負を語っている。

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