ニキビ痕にはsubcisionとcryorollerで効果
2014.04.10
国際部
ニキビ痕の治療に対するcryorollerとdermarollerの効果を比較した研究が3月18日、「Journal of Cosmetic Dermatology」オンライン版に掲載された。
cryorollerは、冷やす・マッサージ・圧縮という3つの効果をもつ治療具。皮膚などの軟部組織の損傷に効果がある寒冷療法に、筋肉の緊張を和らげるマッサージ療法、また浮腫(むくみ)防止のための圧縮を同時に行うことで、ニキビ痕の回復を早める効果があるというもの。
dermarollerは微細な針のついたローラーで肌に刺激を与え、自然治癒効果を引き出すという治療具で、コラーゲン再生と血管再構成の促進によりニキビ痕を改善するというもの。
対象は男性19人、女性11人の計30人。試験はインドのムンバイで実施された。対象全員にはまず、subcisionというニキビ痕復元術の一種を施術。これは神経ブロックを行った後、ニキビ痕の下の組織に注射し、肌を引っ張っている組織を緩和する最新技術。その後、cryorollerとdermarollerをそれぞれ顔の半分に施術し、有効性を評価した。
Goodman and Baron定量化スケールによるニキビ痕の改善は、subcisionとcryorollerの組み合わせでは57%、subcisionとdermarollerの組み合わせでは40%と判定された。 対象者自身が判定した改善度は、それぞれ61%と45%だった。ニキビ痕の改善には、subcisionとcryorollerの組み合わせのほうが、subcisionとdermarollerの組み合わせよりも効果的と結論された