半数以上が歯周病を放置、歯周病ケアに関する意識調査~ライオン

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2014.10.27

編集部

ライオン株式会社は、歯周病ケアに関する意識調査を「歯科医療従事者」146人と「生活者」176人に実施、その結果を踏まえた提言を行った。
同社は、厚生労働省と日本歯科医師会の推進する「8020運動 ~80歳になっても20本以上自分の歯を保とう~」の達成のため歯周病予防を提唱しており、それを受けて意識調査を行ったもの。

生活者に対する調査結果では、「出血、腫れの症状(図1)」を半数以上の人が経験しているのに、「出血、腫れに対し、今後どうするか(図2)」との問いに「近いうちに歯科医院に行こうと思っている」と答えたのは約2割にとどまった。「しばらくすれば治る」「いつものこと」と受け流している人が多く、8割の人が「痛みの症状が出た時」まで歯科医院へ行かず放置している実態がうかがえた。
歯磨き1

「歯周病予防のセルフケアで重要なこと・取り組んでいること(図6)」は、「歯ブラシで歯垢を除去する」「歯間清掃を行い歯垢を除去する」ことが上位に挙がっているが、意識はしているが実際に取り組んでいる人は20ポイントほど低かった。
歯磨き

歯科医療従事者への調査では、生活者同様、「歯周病予防のセルフケアで最も重要なこと(図4)」について「歯と歯ぐきの境目の歯垢を除去すること」69.2%、「歯間清掃を行うこと」11.2%と回答。しかし、「患者が行っている歯周病の発症に関係が深い間違ったケア(図5)」は、「歯と歯ぐきの境目に歯ブラシが当たっていない」90.2%、「いつも歯ブラシが当たっていないところがある」82.5%、「歯間清掃用具を使用していない」70.6%と、専門家からみて生活者は十分にセルフケアができていないと捉えている。

歯磨き3

同社は「歯ぐきの「出血」「腫れ」は歯周病の症状。痛みが出てからでは、歯周病が進行していることがあるので、定期的な歯科受診が大切です。日頃からセルフチェックを行い、年に2~3回は歯科医院で診てもらうこと。また、歯ブラシを歯と歯ぐきの境目に当て、丁寧なブラッシングで歯垢を落とすことが基本だが、歯ブラシだけでは歯垢は落としきることが出来ないため、デンタルフロスや歯間ブラシを併用した歯間清掃を毎日行うことも、ぜひ基本ケアに含めて欲しい」としている。

参考リンク
ライオン株式会社

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