過食症治療薬、米で初承認

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2015.02.9

国際部

米食品医薬品局(FDA)は1月30日、ADHA(注意欠陥・多動性障害)治療薬としてすでに承認されているShire社のVyvanse(lisdexamfetamine dimesylate)の、過食症への適応拡大を承認したと発表した。成人の過食症治療薬が承認されたのはこれが初めて。

2013年11月には、Vyvanseを過食症で評価した第3相試験の結果が発表されており、この時点でShire社は、2014年の第3四半期までに米国での適応追加承認申請を目指していた。試験では、中等度から重度の過食症患者724人を含む2つの試験で、週当たりの過食日数を減らし、過食行動への強迫観念を減少させるという良好な結果を示した。

Vyvanseの副作用には口渇、不眠、心拍数増加、便秘、不安などがあった。また、過食行動は減少するが、体重の減少については研究されていないとして、FDAでは推奨していない。Vyvanseは日本では未承認薬。ADHA治療薬としての需要は高いが、アメリカ国内でも医師の処方箋が必要な薬品であるため注意が必要。

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