ドイツのマーケットリサーチ会社GfKは、外見に対する満足度について世界22カ国でオンライン調査を実施した結果をこのほど発表した。調査では、10人に1人は個人的なルックスに完全に満足しており、総合的にみて半数以上の人は満足していると回答した。日本人への調査結果では、2％のみ完全に満足しているという結果で、満足していると回答した比率は３割以下。10人に1人は、自分の容姿に全く満足していないという結果で、調査対象国の中で最も不満足度が高かった。

地域で比較するとメキシコ、ブラジル、アルゼンチンなどラテンアメリカ諸国で、外見に“完全に満足している”と回答した人は20％以上。なかでも、メキシコは29％で満足度一位だった。メキシコの“かなり満足している”（49％）の回答者を入れると、ほぼ四分の三が満足していることになる。第２位はトルコで、ブラジル、ウクライナと続き、スペイン、ドイツ、アルゼンチンも満足度が高かった。

“あまり満足していない”と“全く満足していない”と悲観的に回答した人の合計では、日本が38％で一位。イギリス、ロシア、韓国は20％、スウェーデン、オーストラリアは19％と次いだ。日本の調査結果の詳細は次ぎの通り。

《日本人への調査結果》
“完全に満足”　　　　　　　２％
“かなり満足”　　　　　　　24％
“満足でも不満でもない”　　36％
“あまりに満足していない”　25％
“全く満足していない”　　　13％

総合評価で性別での意識調査を比較すると、“完全に満足している”（12％）と“かなり満足している”（43％）が男女で同じ比率だった。ただ、“あまり満足していない”、“全く満足していない”の回答率が女性の方が男性より数ポイント高かった。

今回のオンライン調査は2014年の夏、15歳以上の男女合計27,000人を対象に実施された。アルゼンチン、オーストラリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、中国、フランス、ドイツ、香港、イタリア、日本、メキシコ、ポーランド、ロシア、韓国、スペイン、スウェーデン、台湾、トルコ、英国、ウクライナ、米国の22カ国が今回の調査対象国に含まれる。