日本東洋医学会学術総会が盛況のうちに閉幕
2015.06.15
編集部
第66回日本東洋医学会学術総会(会頭 嶋田豊)が、6月12日~14日の3日間にわたって富山国際会議場(写真)など富山市内3カ所で開催され、盛況のうちに幕を閉じた。
今回のテーマは、北陸新幹線(長野~金沢区間)の開業に合わせて、「伝統の継承と“新”たな展開~医療の“幹線”をめざして~」。例年のシンポジウムや一般演題などのほか、実践漢方セミナーなど教育的な企画や、新たにスポンサードセミナーなども開催され、充実した内容となった。
13日のシンポジウム1では、「プライマリ・ケアと漢方治療」をテーマに、各大学が急性期・慢性期の漢方治療や、卒前漢方医学教育、漢方医学教育の役割や課題などについて講演。「鍼灸のメカニズムとエビデンス~現在、分かっていることと今後の課題・展望~」をテーマにしたシンポジウム4では、内科系、筋骨格系、基礎と緩和医療に関して、現段階でのエビデンスを整理・検討し、今後の課題や展望などについて活発な議論がなされた。
14日のシンポジウム10では、「漢方医学の標準化:国際化への対応と課題」がテーマ。6月4日に閉幕したばかりのISO/TC249第6回全体会議の報告がなされた。このほか、2013年7月に発足した生薬原料委員会が、2年間にわたる活動を報告。生薬使用に関するアンケート調査結果や、国内栽培に向けて取り組むべき課題などが示された。
- 参考リンク
- 一般社団法人 日本東洋医学会