太陽を浴びて肥満防止。の可能性

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2015.06.24

国際部

皮膚がんの原因としてすっかり悪者となった太陽光だが、ビタミンDの補給源として不可欠な一面も持っている。その太陽光に、肥満を抑制する効果があるかもしれないという報告が6月17日、西オーストラリア州の科学情報サイト「Science Network Western Australia」に掲載された。

オーストラリアでも肥満は深刻な問題で、成人の60%、子どもの25%で体脂肪率が過剰であると言われている。最近の研究は、太陽光による過剰な体重増加のリスク低減効果の可能性を示唆し、一方で、ビタミンDによる肥満防止効果の有効性に疑問を投げかけていた。

今回、オーストラリアにある研究財団Telethon Kids InstituteのShelley Gorman博士による研究では、高脂肪食で飼育した実験マウスに紫外線(UV)照射を行うことで、過度の体重増加が抑制できたとしている。

Gorman博士は「この実験はビタミンDとは関係しておらず、ビタミンDと肥満の間には関係があるようだが不明のままだった」とし、「ビタミンDは紫外線を浴びることによる有益な効果を邪魔しているように見えた」と述べている。

博士はまた、太陽に浴びることと体重増加抑制効果には、紫外線によって体内(皮膚)に作られる一酸化窒素が関係している可能性が高いと考え、さらなる研究をヒトでも実施するように進めているという。

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