仏アルバンミューラー社が対日進出、唐津コスメバレーに手応え
2015.07.30
編集部
一般社団法人ジャパン・コスメティックセンター(佐賀県唐津市)が推進する仏コスメ誘致策で、仏アルバン・ミューラー社と株式会社スタイリングライフ・ホールディングス プラザスタイルカンパニー(東京都新宿区)とが日本での代理店契約を交わし、リップクリックの国内販売に踏み切った。
同センターは、佐賀・唐津市に仏のコスメバレーに匹敵する一大コスメ集積地「唐津コスメバレー」を作る目的で、2013年11月に産学官が連携して設立。
以来、仏コスメバレーとのビジネス交流事業を推進する中で今度、仏アルバンミューラー社と国内で輸入雑貨店「プラザ」を展開するジャパン・コスメティックセンターが今年6月、アルバンミューラー社のスキンケアブランド「ノキシドキシ」のリップクリック(くちびる専用ケアペン)を販売することで合意した。すでに、ジャパン・コスメティックセンターは、一部のプラザ店で販売を始めている。
同センターが仲介役となって仏コスメの対日進出が実現したのは、2014年10月の仏ブラウンクレーム社の代理店販売に次いで今回が2例目。
同センターは、今年3月に会員対象の仏コスメバレーを訪問して商談会を開催、唐津への進出を要請。また、今年10月に仏ルーブルで商談を兼ねた展示会を開催(会員16社が出展)する計画で交流を深める。
現在、同センターが仏コスメとの1年8ヵ月に及ぶ交流を通じて対日進出を計画する仏企業は「全部で11件に達しており、8月ごろにも2件程度の進出が決定する見込み」として確かな手応えを感じている。
同センターは、唐津コスメバレー集積地を形成するため①アジアへのコスメチックハブ機能の確立②コスメ産業クラスターの形成③天然由来原料の供給基地の整備④国際コスメシティの確立の4事業に重点的に取り組んでいる。