2014年の東アジア化粧品市場は前年比106.2%
2015.07.30
編集部
株式会社矢野経済研究所(東京都中野区)が実施した、東アジア4カ国・地域(韓国、台湾、中国、香港)の化粧品市場調査によると、2014年の同市場規模は前年比106.2%の4兆126億3,000万円になった。
経済成長による個人消費の拡大や、人口増加などの要因によって、順調に成長を続けていることが背景にある。
また、韓国化粧品市場は、中国からの観光客によるインバウンド需要が増加していることを背景に成長を続けている。香港化粧品市場は、香港の経済成長に加え、中国本土からの買い物客及び観光客需要によって成長してきたが、ここ数年は、中国人観光客の旅行先が韓国や日本などへシフトしたことから、その成長率は鈍化している。
一方で、中国化粧品市場は、国民の可処分所得の増加や美容意識の高まりにより、成長基調であるが、景気の減速もあってその成長率は低くなってきている。
東アジア4カ国・地域の化粧品市場は、今後も経済成長による国民の所得増加で中間層や富裕層が増加することにより、市場は拡大基調で推移すると予測。日系化粧品ブランドメーカーが、同市場に製品や企業を根付かせるためには、市場の特徴を知り、消費者のブランドロイヤリティを確保することが不可欠であるとしている。
- 参考リンク
- 株式会社矢野経済研究所