サプリメントで見かけるヘム鉄、非ヘム鉄。吸収率の点からヘム鉄が好まれる傾向にあるが、今回、非ヘム鉄の効果を示す論文が、疫学研究のAmerican Journal of Epidemiology誌に掲載された。
鉄、カリウム、亜鉛などのミネラル類は、複数のメカニズムを介して月経前症候群（PMS）に影響すると考えられているものの、実際に研究された事例は少ない。米国マサチューセッツ大学の研究者らによる症例対照研究では、非ヘム鉄サプリメントの服用による月経前症候群（PMS）の緩和効果が認められた。非ヘム鉄を最も多量に摂取した人に比べ、少量摂取した人のPMS発症リスクは約1.5倍で、ナトリウム、マグネシウム、マンガンの摂取量は、PMS発症リスクとは無関係だった。研究者らは「栄養ミネラルがPMSの防止に役立つことを示唆している」と述べている。