総医研HD、中国・ビューティプラス社と提携しスキンケア販売

最新商品

2015.08.24

編集部

医療系ベンチャーで、化粧品事業を展開する株式会社総医研ホールディングス(総医研HD=東証マザーズ、大阪府豊中市)は、中国の化粧品会社「ビューティプラス社」(香港)との間で、総医研HD傘下の化粧品事業子会社「株式会社ビービーラボラトリーズ」(東京都渋谷区)が現在、販売しているスキンケア製品などを中国市場で販売すること、同時に、協力関係をより強固にするため、総医研HDが保有するビービーラボラトリーズ株式の一部をビューティプラス社に譲渡するなどの資本業務提携について合意し、近く契約を結ぶ。

両社の資本業務提携は、ビューティプラス社が有する中国国内での販売力と総医研HDの科学的実証(エビデンス)に基づく高品質化粧品の強みを融合することで、両社の事業成果が発揮できると判断したことによる。

水溶性プラセンタエキス原液今度の提携で中国ビューティプラス社は、総医研HD傘下(2006年7月に買収)のビービーラボラトリーズが国内で販売しているプラセンタエキス原液(写真)と、原液の後に使用する「肌元気ライン」「うるおいふっくらライン」「薬用美白ライン」の3スキンライン商品、及び、現在開発中の新製品を含めてビューティプラス社の100%子会社「美嘉楽(上海)生物科技有限公司」を通じて中国国内で販売する計画。

総医研HDの化粧品事業は、子会社ビービーラボラトリーズを通じて国内の個人顧客への通信販売および百貨店などへの卸売りを展開。同時に、海外向け販売として海外通販サイトを通じてシンガポール、マレーシア、インドネシア向けに販売を開始。また、ビービーラボラトリーズは中国での販売開始に向けて中国国家食品薬品監督管理局に対して化粧品の輸入許可申請に取り組んできた。

同社の中国企業との提携を含む一連の動きは、国内の化粧品市場が飽和状態で伸びが期待できないため、中国市場に活路を見出したもの。

足元(2015年6月期)の前期化粧品事業を見ると、通販部門が長期購入客の減少、購入単価の下落で売上高が前期比11.5%減の3億2,900万円となった。半面、化粧品の卸売部門は、新規大口顧客の獲得、海外向け販売の増加で前期比39.8%増の3億5,100万円となっている。

今期は、中国市場に投入する新商品開発に伴う研究開発費が増加するものの前期並みの業績を予想する。果たして、今回の提携で中国での化粧品売り上げが今後どの程度伸長し業績に反映するか、注目されるところだ。

参考リンク
株式会社総医研ホールディングス
株式会社ビービーラボラトリーズ

#

↑