サプリメントの「ナチュラル」にはご注意を
2015.10.22
国際部
米国食品医薬品局(FDA)は10月15日、「一部の輸入サプリメントや市販薬は、あなたに損害を与える可能性がある」という消費者向けのメッセージを発表した。
メッセージは「ナチュラルは安全を意味しない」「どうしたら詐欺を見抜けるか」「有害作用があったらFDAに報告を」の3項目で構成されている。
違法または危険なサプリメントは特に、正規な販売店でない場所での買い物を好む人、英語力が不足する人、医療情報のアクセスが限られていいる人をターゲットに広告を出している。
FDAマイノリティヘルス事務局の公衆衛生アドバイザーCariny Nunez氏は「このような詐欺をはたらく業者は、英語の読み書きが不自由な民族集団や特定の文化的理念を持っている人々が“カモ”になることを良く知っている」と述べ、「たとえば、ネイティブアメリカン、ラテン系、アジア系、アフリカ系の人々は、より多くのハーブやいわゆる“ナチュラル・レメディ”を利用してきた長い伝統を有している。多くの広告は、これら特定のグループの信用を得るために製品パッケージのどこかに“ナチュラル”という文字を書き込んでいる」。
またこのような製品に付けられた「メイドインUS」は“詐欺”である可能性があり、「FDA承認済」とあってもFDAでは輸入サプリメントを「承認」することはないので注意が必要としている。FDAでは、このような製品を購入する場合には、ホームドクターや専門医への照会と正規輸入品であるかどうかをFDAのウェブサイトでチェックすることを薦めている。