健康体重を気にするなら、中心性肥満にも注目

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2015.11.26

国際部

BMI(体格指数)は正常でも中心性肥満の人は死亡リスクが最も高いという研究が11月10日、「Annals of Internal Medicine」に掲載された。

中心性肥満とは、顔や腹部が太っているのに手足が細い状態を指す。
今回の調査は、NHANES III(第3回米国国民健康栄養調査)によるもので、18-90歳の成人1万5184人を対象にした。肥満のパターンをBMIおよびウエスト/ヒップ比(WHR)で定義し、死亡率および心血管死リスクとの関係を検証した。

その結果、体重は正常で中心性肥満の人は、長期生存率が最も低かった。例えば、正常BMI(22kg/m2)で中心性肥満の男性は、同じBMIで中心性肥満ではない男性に比べて全死亡リスクは1.87倍、さらに死亡リスクはBMIで過体重または肥満の人の2.24倍となった。正常体重で中心性肥満の女性も、同じBMIで中心性肥満ではない女性の1.48倍、BMIで見た場合にのみ肥満の女性の1.32倍に死亡リスクが増加した。

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