地中海沿岸の人は「地中海式食事」をしているか?
2016.02.8
国際部
オリーブオイル、新鮮な魚とたっぷりの野菜・果物を中心とする地中海式食事は、医学的に健康的で、美容にもよく、美味で飽きない食事内容と関心が高い。今回、地中海沿岸に住んでいる青少年を対象に、実際の野菜や果物の消費量を調査した結果が1月28日、「he British journal of nutrition」オンライン版に掲載された。
対象は、2005-09年にかけて、地中海東沿岸地域の11カ国に住む13-15歳の男女2万6328人。オマーンやリビアなどのあるこの地域からの報告ははじめて。
野菜・果物を週5日以上食べていると答えたのは全体の19.4%のみだった。5日以上食べている人の割合が最も高かったのはジブチの40.4%、最も低かったのはパキスタンの10.0%だった。また、オマーン、リビア、ジブチ以外の国では、女性に比べて男性で野菜・果物を食べているのが週5日以上の人の割合が高かった。多くの国で、野菜・果物を食べる頻度は年齢とともに下がる傾向にあった。全般に地中海東沿岸諸国での野菜・果物摂取量は少なく、摂取を促す介入が必要と示唆された。