ベトナムの化粧品市場、インバウンド消費拡大の余地あり

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2016.03.29

編集部

インターネットリサーチ事業を展開するGMOリサーチ株式会社(東京都渋谷区)は、日本とベトナムのモニターを対象に「スキンケア・メイクに関する実態調査」を実施した結果、インバウンド消費の拡大の余地があることがわかった(調査対象20代、30代女性、日本1,007名/ベトナム1,040名、調査期間2015年11月18日~2015年11月30日)。

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まず、日本とベトナムの女性に、スキンケア・メイクについての好意度を尋ねたところ(右図)、日本では、スキンケアに対して好意的に捉える人が、「とても好き」(17.3%)、「好き」(31.0%)の合計48.3%にとどまることがわかった。

一方、ベトナムでは、「とても好き」(58.2%)、「好き」(39.1%)の合計が97.3%にのぼり、ほとんどの女性が好意的に感じている。

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メイクについても日本では「とても好き」(15.0%)、「好き」(29.0%)を合わせて44.0%にとどまり、ベトナムでは「とても好き」(20.0%)、「好き」(61.1%)の合計が81.1%と、スキンケア・メイクともに、ベトナム女性は日本よりもはるかに高い好意を持っていることが分かった(右図)。

また、参考にしているメイクの国についても調査を行った(下図)。

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日本女性は「日本」(89.3%)で、ベトナム女性は「韓国」(73.1%)となり、ベトナムの女性は自国を参考にする人が0.7%とほとんどいないことが分かった。

総論として、ベトナムの女性は日本と比べてスキンケア・メイクに好意的な思いを持っている人が多いものの、現状では、特別な場面でする”おしゃれ”として位置づけられている様子があり、今後さらに経済成長により”美容にお金をかける女性”が増えていくと考えられる。

現状では韓国の影響が大きいが、日本女性の多くに好まれているナチュラルなメイクに対する嗜好を持つ女性もいることから、メイクが習慣化することで日本のメイクや商品へのニーズも高まることが期待でき、化粧品市場におけるインバウンド消費の拡大が図れる可能性を秘めていそうだ。

参考リンク
GMOリサーチ株式会社

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