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アメリカの食品製品開発の最新トレンド

米コロラド州ボルダーを拠点に展開する食品ブランド構築会社Sterling-Rice Group(SRG)は、ナチュラル、オーガニック製品の最近のブランド開発傾向のトップ9を5月24日、発表した。

370732消費者は食品の栄養価のみならず、食品の選択肢を模索し続けているので一大ブームがさらに進化した形でアメリカ市場に登場している。同社が指摘する9つの傾向は次ぎの通り。

パラミツ(ジャックフルーツ)
繊維質が豊富なクワ科の果実は肉のような食感があるので、肉の代替としてサンドイッチやメキシコ料理のタコスの中身にアレンジされる。

次ぎのアボガドブーム
人気のアボガドは、さらに進化してアボガドディップ、アボガドサラダドレッシングなど便利なフォーマットとして販売され始めている。

パープルポテトとトーモロコシ
紫色のジャガイモとペルーの紫トウモロコシはこれらの抗酸化作用が注目されている。朝食用シリアルとして、あるいはカリカリチップのスナック製品として、そのカラフルさが消費者の目を引く。

カップ食品
カップヌードルが進化して、食べられる健康ミニ食事として現代的な味付けや新しいパッケージで登場している。ランチ、夜食に電子レンジの利用が可能な梱包なども採用。

ベーキング製品
良い食材の探求の傾向がベーキング製品にもみられる。有機原料、フェアトレード認定のケーキミックス、フロスティングなどの開発が加速。

発酵フーズ
今年は、消費者の発酵食品に対する関心はヨーグルトやコンブチャ(紅茶キノコ)を超えて拡大し始める。米食品会社は自宅で発酵できるスターターキッドの販売や新しいフレーバーの追加を強化する。

ひよこ豆
新鮮なひよこ豆は有効なタンパク質として再注目されている。さまざまなフムスディップに加工されるほか、完全菜食主義者(ビーガン)のマヨネーズのベースとして使用される。

新食感のスナック
熟したオリーブの実をクランチなコーティングで加工したり、しっとりソフトな食感のスモークサーモンのジャーキーなどユニークな間食が開発されている。

ノーグレイン(穀類不使用)ラップ
ノーグレインのブームが波及してサンドイッチ用ラップやトルティーヤにも新しい製品が開発されている。アーモンド、ココナッツ、キャッサバなどを小麦の代替としてケール、ほうれん草などの野菜を加えた製品が登場。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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