ミネラル入り麦茶が体温を下げる効果があり熱中症対策に有効であることが赤穂化成株式会社（兵庫県赤穂市）、伊藤園、ノザキクリニック（兵庫県加古川市）3社の共同研究で明らかになった。

3社の共同研究では、健常な男性4人にミネラル入り麦茶とミネラルウオーターを飲ませ、飲む前と、飲んでから30分後の体温を赤外線熱画像カメラで測定。ミネラル入り麦茶を飲んだ被験者の腹部・胸部の体温は1.7度下がったのに対し、ミネラルウオーターを飲んだ被験者の体温は0.6度上がった。手先には体温変化がなかったため、ミネラル入り麦茶は、体幹部の体温を下げながら、末端部分は冷やさないという結果が得られた。また、健常な男性4人がミネラル入り麦茶と2種類の一般的な麦茶を飲んだ後、一定量の血液が流れる時間を測定すると、ミネラル入り麦茶が最も血液流動性が高く「血流さらさら効果」が期待できることも判明した。

ノザキクリニックの野崎豊院長は、ミネラル入り麦茶の熱中症対策の有効性について、「細胞を正常な働きに整え、発汗で失われるミネラル成分を手軽に補給できる」としている。