シャープ、ヘルスケア・医療事業に参入
2013.06.12
編集部
シャープは、ヘルスケア・医療など5分野に新規参入する方針を6月10日に明らかにした。新型液晶商品の技術を応用する医療用エックス線診断機器や、小規模医院向けIT健康システム、医療クラウドサービスなどの開発を急ぐ。同社は、5つの新規事業で2016年3月期に売上高800億円を目指す。
同社は、ヘルスケア・医療事業への新規参入に当たり、新型液晶商品「IGZO(イグゾー)」の技術を投入。高画質の医療機器用エックス線診断システムを開発する。高い解像度で小さな病変も発見でき、放射線の被ばくを減らす利点もある。
IT健康システムは、スマートフォンと血圧計などを連携させて、健康情報を診断に活用するもので、小規模医院向けに拡販を目指す。専門医の指導・助言や、病院紹介に必要な情報を提供する医療クラウドサービスも展開していく方針。
このほか、ロボット分野で介護向け歩行アシストロボット、スマートホーム分野では、テレビの使用状況から高齢者の安否が遠隔地で確認できる見守りサービスなどの開発を急ぐ。
同社は、新規5事業で2016年3月期売上高800億円を目指す。5月に推進本部を設け、200人を専任した。