小林製薬、アロエ化粧品事業と傘下のジュジュ化粧品事業を強化(下)

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2017.05.24

編集部

小林製薬は、アロエベラ液汁美肌効果や加水分解ヒアルロン酸の皮膚浸透効果試験で、肌の表皮のターンオーバー(肌代謝)を促進することや細胞接着因子の増加作用による肌荒れ防止、バリア機能の高い皮膚構造の形成による皮膚の構築作用などを化粧品に応用して商品化を図り、拡販を図っている。

アロエ育毛剤やアロマ軟膏などの開発は、1906年に小林製薬グル-プに加わったアロエ製薬株式会社(静岡県島田市)が中心となって開発した。
化粧品の販売は、新会社「アロエガーデン」(大阪府大阪市、2015年設立)が展開する直営店舗と代理店を介して、ドラッグストアや量販店等に卸販売し店頭販売する方法及び通販を中心に販売している。
新会社アロエガーデンが展開する直営店舗は、現在「ららぽーと立川立飛店」の1店舗(2015年12月オープン)で、オリジナルスキンケア「アロエガーデン」など7品目を販売。また、代理店を介してドラッグストアや量販店等にスキンケア「アロケア」など10品目を卸販売。通信販売は、アロエ育毛液(医薬部外品)など10品目を販売している。
アロエ専門店「アロエガーデン」は、アロエをサイエンスとナチュラルの両面から追求したライフスタイルショップで情報発信の位置づけにある。この直営店舗オープン後、アマゾン店とヤフー店のオンライン2店舗もオープンした。

小林製薬は、このアロエ化粧品事業を含めた化粧品事業を強化するため、2013年にジュジュ化粧品株式会社(大阪府茨木市)を株式分割で買収し、傘下に収めた。以降、ここへきて小林製薬とジュジュ化粧品は、保有する化粧品のブランド力、研究開発力、製造技術ノウハウを相互に提供しあうなどシナジー効果を発揮、収益の向上に繋げている。
同社は新市場創造ナンバーワン企業を目指し、2017年12月期から2020年12月期までの中期経営計画を策定した。
特に、化粧品事業について海外展開を強化することを柱に2021年12月期の総売上高を1650億円に持っていくほか、来年度をメドに化粧品の売り上げを100億円の大台乗せを狙う方針。今後の化粧品事業の戦略と拡大が注目される。

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