毎日1分間の運動が女性の骨の健康を改善するという新しい研究が7月18日、英国エクセター大学（University of Exeter）サイトで発表された。研究の詳細は「International Journal of Epidemiology」誌に掲載されている。

エクセター大学およびレスター大学（Leicester University）の研究者らは、英国Biobankから女性2500人以上のデータを用いて、活動レベル（腕装着モニターで測定）と骨の健康（踵骨の超音波スキャンで測定）の関係を調査した。その結果、1日平均60～120秒の高強度（ランニングなど）の運動をしていた女性では、運動が60秒未満の女性よりも、骨の健康状態が4％良好であることを発見した。1日2分の運動では6％良好だった。

研究者らは、これは横断研究であるため、少ない量の運動が骨の健康に効果があったのか、骨の健康が良い人が少ない量の運動を続けていた人なのか、この関係は明らかではないとしつつも「しかし、1日に1～2分間のランニングは骨の健康に良いと思われる」と述べている。少ない量の運動を毎日という蓄積に効果があるのか、少し長い時間を週2～3回でも同じ効果があるのかはまだ結論が出ていないようだ。