小皿のダイエット効果は国による?

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2017.09.29

国際部

皿のサイズが小さいと盛った食事が多く見えるのでダイエット効果があると言われている。目で満腹感を得ようというこの方法を科学的に検証した論文が「Appetite」10月号に掲載された。

ニュージーランドのオタゴ大学食品科学部Mei Peng氏らによる今回の調査は、一食分の食事に対する知覚への文化的影響を皿のサイズとの関係で調査した最初の実証研究である。調査の回答者は、大きめの皿(27cm)と小さめの皿(23cm)に盛りつけられた10種類の文化的に多様な各国料理の写真を見て、通常の食事量と期待される満腹度を100点満点の視覚的アナログスケールで評価した。取得したデータは、各回答者のBMIおよび提供された食事の好みなどで調整し、共分散分析を用いた混合モデルで分析した。その結果、皿のサイズの違いは、カナダ人およびニュージーランド人には有意な効果を示したが、中国人および韓国人の回答者の予想される満腹度または推定摂取量に影響を及ぼさないことが分かった。

研究者らは、「全体的にこれらの知見は、満腹感と摂取量の推定は食事の経験を通じて学ばれるものであり、食事に関連する個々人の行動を評価する際には、食事環境と文化的背景を考慮する必要性があることを示唆する」としている。

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