高島屋とセーレンの合弁会社「ディアマユコ」が常設店5店舗開設

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2017.11.6

編集部

大手百貨店株式会社高島屋(大阪府大阪市)と繊維メーカーのセーレン株式会社(東京都港区)が合弁で設立した「ディアマユコ株式会社」(東京都中央区)は、2015年4月の合弁締結以降、2017年9月現在までに新宿高島屋、横浜、京都などの高島屋店内に常設した店舗「ディアマユコ」を5店舗開設した。2020年までに百貨店以外にショッピングセンター(SC)などに常設店舗を出店し、販路を拡大する方針。

合弁会社のディアマユコは、出資金9億8千万円で、そのうち資本金、設立準備金とも4億9千万円。高島屋が61.2%、セーレンが38.8%を出資して2015年4月に26人体制で発足した。ディアマユコは、高島屋の連結決算の対象。

ディアマユコは、主力事業としてセーレンが開発した繭から生まれた天然タンパク質「セリシン」(絹糸を取り囲むタンパク質で、人間の皮膚の天然保湿因子に類似したアミノ酸で構成)を主成分としたビューティーケア商品(化粧品など)やITと一貫体制を融合したビジネスモデル「ビスコテックス」による色彩豊かなシルク製品等を店頭販売する。また、スパ・エステ、ジュースバー・カフェなどを併設して、小売販売事業やヘアサロン・エステサロン・ホテルなどへの卸販売事業を行う。すでに、2015年4月の合弁締結以降、今年9月までに新宿高島屋の1階(写真)や横浜、京都などの高島屋店内に常設店舗「ディアマユコ」を5店舗開設し、スキンケア、スカルプ(頭皮)ケア&ヘアケア、ボディケアなどを販売している。

同社では、中長期的に合弁設立5年目を迎える2020年メドに「多店舗展開を図りショッピングセンターなどにも出店して販路を拡大する方針。今後の新規出店については、現段階で未定」としている。
両社が合弁会社を設立して共同事業に乗り出したのは、高島屋にとって有力な化粧品ブランドを自社店舗で扱うことで、海外旅行客を含めて集客が図れること。一方、セーレンにとって百貨店で化粧品を対面販売することで、高級路線に弾みがつくとの狙いによる。

参考リンク
ディアマユコ

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