ファンケル、海外事業を新たな成長ドライバーへ準備を進める

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2018.01.5

編集部

株式会社ファンケル(神奈川県横浜市)代表取締役社長CEOの島田和幸氏は4日、グループ従業員への年頭訓示において、2018年は「広告先行成長戦略」で取り組んできた実りを刈り取り、次の2020年に向けて大きく飛躍を遂げるための準備を整える年だと訴えた。

2018年は2つのことに新たに注力。1つは、「外部との連携で新風を起こし、新しいチャネルを拡大させていく」こと。他社と連携することで、自らを知り、自信を持つことができる。同社が持つ技術や研究成果、製品力に自信を持ち、新たな価値を創造することで、活路を見出していく。2つ目は、「グローバル化を加速させ、海外事業を新たな成長ドライバーにするための準備を進める」こととした。

2015年から取り組んだ第1期中期経営計画「広告先行成長戦略」で築き上げた成長軌道を、より確かなものにし、収益性を高めていくために、今年から2020年までの新たな中期経営計画をスタートさせる。この中で、海外展開を新たな成長ドライバーにしていく方針を盛り込む。中国、香港、台湾、シンガポールといったアジア地域における小売実績は高い伸長率を維持しており、現地ニーズを捉えた現地専用品を継続的に投入。中国市場におけるサプリメント事業も、本格展開に向け着実に準備を進め、積極的な海外展開戦略を推進していく構え。

一方、化粧品は、新カテゴリーへの挑戦として、60代以上のためのブランド『ビューティブーケ』の本格展開や、今春上市するアラサー向けの新ブランドの認知拡大にも取り組む。昨年好調だったアテニア、ボウシャは、今年も2桁超の成長を期待している。また、健康食品については、化粧品事業を超える成長性を維持していくとしている。

販売面においては、通信販売のEコマースをより一層強化し、直営店舗では強みである対面でのカウンセリングに磨きをかけていく。流通チャネルでは、同社の技術力、製品力を武器にした提案型の営業を強化する。

さらに、各社の「健康経営」をバックアップする「健康増進サービス」の展開も本腰を入れて取り組む。従業員の心と体の健康に対して、企業は投資をする時代。同社が持つ強みを最大限活用して、世の中のニーズに即応し、「健康経営はファンケルと一緒に取り組む」という存在感を目指す。

参考リンク
株式会社ファンケル

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