化粧品分野に新規参入の岡部、化粧品事業を見直して再構築へ

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2018.01.12

編集部

化粧品分野に新規参入(2016年9月)した金属・建材メーカーの岡部株式会社(東京都墨田区)は、化粧品分野参入後、1年4ヵ月経過した現在、化粧品事業の総合的な見直しを始めている。商品開発から販売までを総合的に見直して化粧品事業を再構築することで、中長期にわたって安定的な収益の橋頭保を確立するねらい。

戦略の見直しは
①原料の海藻の特徴を生かし合わせて女性の年代層を明確にしたエイジング化粧品の開発
②これまで経験したことがない「Bt0C」ビジネスの再検討
③市場・マーケティング分析
④販売提携による海外展開
⑤中長期化粧品事業の売上規模策定など、総合的に見直す方針。
同社では、化粧品事業の総合的な見直しついて「現在、化粧品の事業強化に向けて詳細かつ具体的な見直しに取り組んでいる。固まり次第、追々と内容を明らかにして行きたい」としている。

同社が化粧品分野に新規参入した契機は、「応用藻類学研究所」(島根県隠岐郡海士町)で研究員が実験用に育成していた海藻を分析したところ、エイジングケアに有用な希少美容成分を含有する品種を発見。その後、研究と改良の結果、海藻を使ったエイジングケア化粧品の新ブランド「シフォニア」を誕生させた。
シフォニアは、海藻由来の美容エキス「アンペルエキス」(海藻由来の3種の希少な美容成分=シフォナキサンチン・フコキサンチン・フロロタンニン)をナノエマルジョン浸透技術でカプセルに閉じ込めた美容エキス。「肌ダメージや皮膚の老化の原因に有用に働いてエイジングケアすることが可能となり、肌のハリ・つやの向上が実感できる」という。

このシフォニアブランドの第1弾として2016年9月にOEMメーカーと共同開発した美容導入液「シフォニアSRセラム」(写真)を通販限定品として投入、化粧品分野に新規参入した。同時に、社内に化粧品事業専門部隊「海洋事業部化粧品グループ」を組織して体制を整えた。しかし「当社は、通販分野のBt0Cビジネスの経験が少ない。市場動向を勘案しながら戦略の見直しが必要」として化粧品事業の見直しと総合戦略の構築に迫られた。
果たして個人層を取り込んだ化粧品事業の成長をいかに実現し、成長軌道に乗せるか今後の展開が注目される。

参考リンク
岡部株式会社

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