総医研HD、2018年6月期2Q決算は黒字転換

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2018.02.16

編集部

株式会社総医研ホールディングス(大阪府豊中市)は16日、都内で2018年6月期第2四半期決算説明会を開き、売上高が前年同期比37.3%増の27億9100万円、当期純利益が5900万円と前年同期の600万円の赤字幅から黒字に転換したと発表した。化粧品事業において、越境EC向け商品の販売が高水準で安定的に推移したことなどが奏功した。

セグメント別の業績を見ると、化粧品事業については売上高が前年同期比46.3%増の8億5400万円となった。内訳を見ると、通信販売部門の売上高は、販売の減少傾向が続き同19.3%減の1億800万円となった。一方、卸売部門の売上高は同66.0%増の7億4500万円。ヒット商品である『PHマッサージゲルPro.』の販売が堅調に推移したほか、同商品のヒットが『モイスチャークリームマスクPro.』などの他の商品にも波及したこともあり、中国の越境EC向け商品の販売が伸びた。

化粧品事業については、昨年20周年記念ということで水溶性プラセンタエキス原液を用いたスキンケアラインを展開。今期は『PHマッサージゲルPro.』のヒットを受けて、『Bb laboratories Pro.』というブランド名で派生4品の販売を行っている。

現在、販売チャネルとしては中国の越境ECを使っているが、実店舗販売との相乗効果を図るため、CFDAの輸出許可を申請しており、「9月にも許可が下りる見通し」(代表取締役社長の石神賢太郎氏)。また、越境ECについては、中国政府の規制などでリスク要因の一つであるが、調査会社のリサーチでは2018年に8兆円市場に成長する見通しで、「まだ成長は続く」(同氏)と見ている。

同社は2015年5月に中国の化粧品メーカー「Beauty Plus」(BP)と業務提携。中国市場において、エビデンスに基づいたプラセンタ化粧品を共同開発している。CFDAの輸出許可承認を待たず、Tmall国際、VIP国際、KAOLAなどの中国系越境ECプラットフォームの旗艦店ECサイトで先行販売。紙ベースの輸出許可承認が下り次第、BPの販路を通じて中国の実店舗販売も展開していく。紙ベースの許可が下りる時期は「今春」(石神氏)と見ている。

2018年6月期通期の売上高は前期比27.8%増の53億円、当期純利益は同50.1%増の2億8000万円で「8期連続で過去最高売上を実現できる」(石神氏)見通し。このうち化粧品事業の売上高は同7.5%増の14億7000万円と予想している。

参考リンク
株式会社総医研ホールディングス

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